chairman
【 ご 挨 拶 】
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度、「個別化医療と睡眠解析の革新」をテーマに掲げ、第6回日本睡眠検査学会学術集会を開催する運びとなりました。大会長として、本学術集会を主催できますことを大変光栄に存じます。
睡眠医学の進展に伴い、睡眠波形解析はますます重要性を増しており、従来の手法に基づく解析を基盤としつつ、病態のより深い理解や個別化評価への発展が求められています。特に、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA) をはじめとする睡眠関連呼吸障害群においては、覚醒閾値、ループゲイン、上気道面積、上気道代償性といったフェノタイプの鑑別が重視されており、それぞれの病態に応じた適切な治療戦略の構築が不可欠です。こうした背景のもと、個々の患者の特性に応じた診断・治療アプローチが、臨床現場において着実に広がりつつあります。
本学術集会では、睡眠解析の最新技術を活用した病態解明と個別化医療の進展について、多職種の技術者とともに議論を深める場としたいと考えております。睡眠医学に携わる臨床医、研究者、技術者の皆様が一堂に会し、最先端の知見を共有することで、より精密かつ効果的な診療の実現に寄与できることを期待しております。
最後になりますが、本学術集会の開催にあたり、多大なるご支援を賜りました関係各位の皆様に心より感謝申し上げます。皆様にとって実り多き学術交流の場となることを祈念し、ご挨拶とさせていただきます。
第6回日本睡眠検査学会学術集会
大会長 高谷 恒範